あいうえおの向こう側2017/07/10

ありがとう。
いつもの言葉。
嬉しくないわけじゃない。

A型のくせに、いつもいい加減。
おっちょこちょいで、どんくさい。
可愛いと思うときも有るけれど、
基本的には腹が立つ。
口うるさいし、すぐ暴れる。
けれど、私が困っている時は、いつも優しくしてくれる。
こんな私に優しくしてくれるのは、彼だけなのだ。

さっきだって、本当にお礼を言わなきゃいけないのは、私の方だったのに。
正直に言って、私なんかで良いのかなって思う。
素敵な彼女を探そうとすれば、もっと良い人が見つかるはずなのだ。
せっかく、二人きりのデートだというのに。
そんな事で悩んでいる私は、馬鹿なのだろうか?

楽しかったデートは、あっという間に終わりを告げる。
ちょっと彼に心配させちゃったけど、私は大丈夫。
疲れたから、今日は早く寝よう。
でも、今日はそれで終わらなかった。
とんでもない不幸が、私たち二人を待っていたのである。


何が起こったのか、解らなかった。
荷物が、全て盗まれてしまったのだ。
盗まれたのは、ほんの一瞬の出来事だった。
猫みたいな目をした奴が、犯人だった。
残された私たちは、ただ唖然としているしかなかった。

はっと気が付いた時には、もう手遅れだった。。
ひょっとしたら、もっと冷静に対処していれば、別の結果になっていたかもしれないのに。
不安な気持ちを押さえ込み、私たちは歩き出す。
下手に歩き回っても、あいつを見つけ出すのは難しい。
本気になった私を、誰にも止めることなど出来やしないのだ。

周りの皆が、敵に見える。
見方なんて、どこにも居ない。
無茶なのは、私だって解ってる。
目だけを頼りに、犯人を追いかけるなんて。
もう諦めようと思いかけた私の前に、あいつが現れた。

やっぱり、お前だったのね。
夢の中に出てきて、私を苦しめた男。
ようやく私も、本気で戦えそうだわ。

楽に死ねるとは、思わないでね。
料理してあげる、私のナイフでね。
ルールを最初に破ったのは、そっちの方なんだ。
レッドカードで、死刑決定よ。
蝋燭の炎のように、あなたの命も吹き消してあげる。

私は、生まれて初めて人を殺しました。
をしまい。
ん 。

あいうえお作文(ア行)燃える家2017/07/10

あんたの家、燃えてるぜ?
今から帰れば、すぐ間に合う!
生まれ育ったあんたの家が、燃え尽きるところをじっくり見てくれ。
エンジン全開で、急いで走れ!
俺の作った芸術品が、お前の帰りを待ってるぜ!